外国人が不動産を個人売買する時に住宅ローンは使える?

公開日
2026.09.16

不動産を売買する際は、間に不動産業者を挟むのが一般的です。しかし、ときには不動産業者を挟まずに個人間での売買を検討することもあるでしょう。

不動産は高額な取引だからこそ、なるべく余計な費用は抑えたいものです。とはいえ、個人間売買にはデメリットが存在することも事実です。この記事では、不動産を個人売買することのメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。

不動産を個人売買するメリット

不動産を個人売買する際に考えられる主なメリットは、以下の2つです。

個人売買の2つのメリット

  • 仲介手数料を抑えることができる
  • 売主・買主の意向に沿った柔軟な取引が可能

さっそくひとつずつ見ていきましょう。

メリット1:仲介手数料を抑えることができる

不動産を売買する際は、間に不動産業者に入ってもらうのが一般的です。ですが、不動産業者に仲介を依頼した場合には当然ながら仲介手数料が発生します。

仲介手数料は宅地建物取引業法により、金額の上限が定められています。具体的には以下のとおりです。

売買金額 仲介手数料の上限(税抜)
200万円以下 売買金額 × 5%
200万円超~400万円以下 売買金額 × 4% + 2万円
400万円超 売買金額 × 3% + 6万円

仮に、3,000万円の不動産を売買した場合における仲介手数料の上限は105万6,000円(税込)です。決して安いとはいえない金額であるため、少しでも費用を抑えたいと考えることは当然といえるでしょう。

しかし、個人売買であれば不動産業者を通さないため、この仲介手数料が不要となります。不動産の売買においてかかる費用を抑えたいと考えている方にとっては、大きなメリットだといえます。

ご注意ください

住宅ローンを利用する場合は、不動産業者しか作成できない「重要事項説明書」の提出が必須となるため、仲介手数料は発生します。
仲介手数料が完全に不要となるのは、現金一括払いで取引を行う場合に限られます。

メリット2:売主・買主の意向に沿った柔軟な取引が可能

不動産業者を挟んだ取引の場合、売主・買主の希望だけで取引を進めることはできません。買主が「早く物件を引き渡してほしい」と思っていたとしても、不動産業者の営業日や他の案件との兼ね合いなど、様々な事情によりスケジュールが左右されることもあるでしょう。

しかし、個人売買であれば売主と買主の意向で取引のスケジュールを決められるため、双方が納得したうえで柔軟に取引を進められるといったメリットがあります。

不動産を個人売買するデメリット

一方、不動産を個人売買する際に考えられるデメリットは以下の3つです。

個人売買の3つのデメリット

  • 住宅ローンの審査が通りにくい
  • 契約書の不備によるトラブルが起きやすい
  • 売買価格の設定が難しい

それぞれ詳しく見ていきましょう。

デメリット1:住宅ローンの審査が通りにくい

不動産の個人売買における最大のデメリットともいえるのが、住宅ローンの問題です。

住宅ローンを利用するにあたって、金融機関は不動産業者しか作成することのできない「重要事項説明書」の提出を求めます。そのため、不動産業者を挟まない個人売買においては、そもそも審査を受け付けてもらえないケースがほとんどです。

仲介手数料を節約するつもりが、結果として住宅ローンを組めず、売買自体が成立しなかったという事態にもなりかねません。

デメリット2:契約書の不備によるトラブルが起きやすい

個人売買では、不動産売買契約書も当事者で用意することになります。しかし、不動産取引には専門知識が求められる項目が数多く含まれており、記載漏れがあると後々のトラブルにつながります。

たとえば、引き渡し後に雨漏りやシロアリ被害が発覚した場合の修繕費の負担、支払い期限の取り決め、境界に関する事項など、決めておくべき内容は多岐にわたります。

Webで無料配布されている契約書のテンプレートを使う方もいらっしゃいますが、汎用的な内容にとどまるため、いざというときに効力を発揮しない恐れがあります。

デメリット3:売買価格の設定が難しい

知人同士・親族同士の取引だからと、相場よりも著しく安い価格で売買してしまうと、その差額が「みなし贈与」とみなされ、買主に贈与税が課される可能性があります。

適正価格の算出には、周辺の取引事例や物件の現況を踏まえた専門的な判断が必要です。当事者だけで価格を決めることには、こうしたリスクが伴うことを覚えておきましょう。

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まとめ:不動産の個人売買には専門知識が必要

今回は、不動産を個人売買するメリット・デメリットについてお伝えしました。

この記事のまとめ

  • 個人売買のメリットは仲介手数料の節約と、柔軟なスケジュール調整
  • 住宅ローンを使う場合は、結局のところ不動産業者の介在が必要
  • 契約書の不備や価格設定の誤りは、深刻なトラブルにつながる
  • 費用を抑えつつ安全に取引するなら、個人売買専門の業者に相談するのが得策

仲介手数料を抑えられることは確かに大きな魅力ですが、専門知識のないまま進めると、かえって大きな損失を被る可能性があります。

当社は個人売買に特化したサポートをご提供しており、通常の仲介手数料より大幅に安い費用で、仲介同等のサービスをご利用いただけます。「まず話を聞いてみたい」という段階からでも、お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人
織瀬ゆり

娘と息子を子育て中のママライター。某信託銀行を退職後、個人事業主(フリーライター)として独立。在籍時代は主に、住宅ローン業務のほか融資関係ならびに単元未満株式をはじめとした株式事務を中心とする業務に従事。AFPや宅建士をはじめとして複数の資格を取得しており、初心者でもわかりやすい記事執筆を心がけています。

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