自営業の悪化による親子間売買のケース

こちらは、自営業を行っていたご夫婦からのご相談です。経営中の会社は、以前は売上が大きくあり、比較的ゆとりのある生活を送られていました。そのためお子さんのためを思って、大きな一軒家を購入。しあわせな毎日をお過ごしでした。

けれどもリーマンショックや不景気の影響によって、経営が一気に厳しい状況に。社内ではリストラや経費削減を進めてきましたが、だんだんとローンの返済もできず路頭に迷っていました。

けれども、夫婦でどんな困難でも乗り切ってきましたし、今回も頑張れば何とかなると信じていました。そして何より、お金の事で息子や親戚、まわりの人には絶対に迷惑をかけたくないという強い思いもあったことから、誰にも相談できない状態だったそうです。

競売目前で親子間売買を決意

しかし、滞納が続くようになると債権者から「住宅を競売にかける」と言う話まで出てきて、もう自力ではどうしようもないと覚悟を決めたそうです。

ここまで追いつめられた状況となり、ご夫婦はようやく息子さんに相談することになりました。幸いな事に息子さんは投資用のマンションををお持ちの方でしたので、その物件を不動産買取業者に売却して、その売却額で滞納分の住宅ローンを支払うことにしました。

また、滞納分を肩代わりするだけではローンが残り、その返済の負担がご両親の生活を圧迫するのではないかと考え、息子さんは住宅ローンを一括で返済することになりました。

流れとしては、親子で個人売買を行ってご両親から息子さんへ自宅を売却。そして、住宅ローンも全て返済することにしました。

当社は個人間売買向けの契約書作成~引き渡しスケジュールのご提案をいたしました

もちろん親子間での売買なので、今回は仲介業者を使いませんでしたが、私たちが契約書を作成したりやスケジュールのご相談を受け、最善の方法を模索する支援をさせて頂きました。

今では、息子さんがご両親に住宅を貸す事で、ご両親がそのまま住み続けることが可能になりました。ご両親も住み慣れた家で安心して暮らす事ができ、息子さんも親孝行できたことに満足しているようです。

私たちも契約書の作成からお引き渡しのスケジュールのご提案のご相談を通じて、お客様が喜んで頂けたことが大変嬉しいです。

親子間売買で抑えるべきポイント

たとえ親子間の取引だからと契約書作成や調査を疎かにしてしまうと、将来的に想定外のトラブルが生じる可能性があります。特に一戸建てや土地の場合、敷地の境界や権利上の問題が発生することから近隣の方を巻き込む可能性があります。また、将来ご両親が亡くなられた後、親族の方々とトラブルが起きるケースもあるため、各書類はきちんと専門家が作成したものを残すようにしましょう。

親子間売買では以下のようなポイントをふまえて、進行することをおすすめいたします。

  • 住宅ローンの支払い状況の確認
  • 登記内容の確認
  • 再建築が可能な建物か否か(再建築不可物件の場合、建て替えができない)
  • 借地権物件か否か(借地権物件の場合は底地権者への確認も必要)
  • 固定資産税の支払い状況の確認
  • マンションの場合は管理費・修繕積立金の支払い状況の確認
  • 将来想定される相続人の確認

その他・親子間売買のご相談事例

父が法人名義で所有している建物を解体し、その土地に息子の自分が家を建てようと思っています。ただ、個人宅だと敷地が大きいので文筆して半分を購入し、残りの土地は仲介で売却したいと思っていますが、そのような場合はどのような手続きを踏めばいいでしょうか。私自身は住宅ローンを使って全額を融資で返済したいと思っています。

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